■ラララー■
「♪ラララー」
という陽気なメロディーが耳から離れません。
忘れようとすればするほど「♪ラララー」は存在感を増していきます。
本当に困ります。
このままでは「♪ラララー」が僕の全ての行動のテーマ音楽になってしまいます。
顔を洗っているときも「♪ラララー」
コンタクトを装着するときも「♪ラララー」
自転車をこいでいるときも「♪ラララー」
「♪ルルルー」と歌いたいときも「♪ラララー」
これならまだいいのですが、最も困るのは「♪ラララー」の気分ではないときも
「♪ラララー」が流れるであろうことです。
財布を忘れたことに気づいたときも「♪ラララー」
愛犬が逃げたときも「♪ラララー」
コンタクトを落としたときも「♪ラララー」
それを誤って踏んだときも「♪ラララー」
長年つき通してきた嘘がばれたときも「♪ラララー」
親権争いについて相談を持ちかけられたときも「♪ラララー」
想像しただけでも恐ろしいです
と思ったときも「♪ラララー」