■矢印伏字■


高校生の頃、↑野くんという同級生がいました。
「↓ネタ番長」 ↑野くんはそう呼ばれていました。
彼のすごいところは、女子に対しても平気で↓ネタを言うことで
標的となった女子たちは一様に→往←往し
最終的には↑野くんがまだ何も言っていないのに
「その↑目遣いがいやらしい」と言うにまで至りました。
しかし↑野くんは、そんな女子たちの反応にショックを受けた様子も見せず、
むしろなぜか↑機嫌になり、ますます調子に乗っていきました。


↑着を脱いで↓ネタをしたり
↑着を脱いで→手で↓ネタをしたり
↑半身裸で女子の頭↑で→手で↓ネタをしたり


世界陸↑の話題からなめらかに↓ネタに移行したり
「土↓座して謝れ!」と言われているのに↓ネタをしたり
集中して↓ネタを練習するため、自宅地↓室にこもったり


水↑スキーをしながら↓ネタをしたり
全校朝礼の最中に屋↑で↓ネタをしたり
↑空3000メートルで↓ネタをしたり


日本史の授業中に歴史↑の人物の名を↓ネタに言い変えたり
地理の授業中に地図↑の記号を↓ネタに書き変えたり
物理の授業中に「フレミングの←手の法則」を習った直後
「↑野の→手の法則」(↓ネタ)を編み出したり


↑京して↓ネタをしたり
↑海で↓ネタをしたり
最↑川↑流で↓ネタをしたり


ちょっとだけ↑品な↓ネタをしたかと思ったら
地↓鉄で↓劣な↓ネタをして3週間の停学を食らったり


もはや度を越していたとしか言い様がありません。


結局、卒業間近には「↓ネタ番長」から
「↓ネタ閣↓」に格↑げされていました。